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桑折町追悼式

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年10月24日更新

桑折町追悼式式辞

 菊花香る本日ここに 桑折町の戦没者ご遺族並びにご来賓、町民皆さんのご臨席を賜わり、町制施行60周年記念事業として、戦後70年平和祈念「桑折町戦没者追悼式」を20年ぶりに挙行するにあたり、先の大戦に於いて犠牲となられました588柱の戦没者の御霊に対して、桑折町民を代表して謹んでご冥福を祈り哀悼の誠を捧げます。
 戦陣に斃れし御霊は、国策とは言え熾烈を極めた極寒灼熱の戦場の赴き、祖国の安泰と郷里に残す家族のために身を捧げて散華されました。また、戦後異郷の地で、祖国に帰還することが叶わなかった方々のご無念と望郷の思いに心を馳せる時、尽きることのない悲しみが胸にこみ上げて参ります。
 一家の柱石である、かけがいのない家族を失われたご遺族の皆さんに於かれましては、荒廃した戦後の混迷期から国土復興の時代に、深い悲しみと幾多の苦難に耐えながら歩み続け、家を守り子弟を立派に養育し、地域社会に大きく貢献してこられました。そのご労苦に対して深甚なる敬意と感謝を表するものであります。
過酷な先の大戦は、国内外の戦場はもとより、沖縄での地上戦、国内主要都市の空爆、広島・長崎への原子爆弾投下、福島空襲などにより、軍人軍属一般市民も含む国民310万人にも及ぶ尊い人命が失われました。
今を生きる私達は、今日の平和と繁栄は、戦没者の尊い犠牲と近隣諸国の悲しみの上に築かれている我が国の歴史に謙虚に向き合い、深い反省と戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代に引き継ぐ重い責任があることは言うまでもありません。
我が町では、非核平和宣言の町として、昨年より平和の大切さ・命の尊さを学ぶために、広島で毎年開催される平和祈念式典に小学生を派遣しております。平和学習と共に参加した子ども達の平和への素直な思いを、多くの人たちに語り継いでほしいと願っております。
私は、あらためて戦後70年を振り返り、戦争の事実を決して風化させることなく、日本国憲法に基づき、二度と戦争を繰り返すことのない恒久平和への誓いを、心新たに決意するものであります。
 荒涼たる焦土と化した我が国が、敗戦から力強く立ち上がり、復興を成し遂げた先人の汗と涙の歴史から学ぶ時、国難とも言うべき東日本大震災原発事故から4年7ヶ月、甚大な大災害を克服し、平和で安らぎと希望に満ちあふれた「ふるさと桑折」の実現と限りない発展のため、町民の皆さんと共に英知を結集して、より一層の努力を重ねて参りますことをお誓い申し上げます。
結びに、戦没者の御霊安らかならん事を、そして桑折町の繁栄と安寧に永遠にご加護賜りますように心から請い願い式辞といたします

 平成27年10月24日

     桑折町長 高 橋 宣 博