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平成29年度施政方針

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年2月28日更新

平成29年度施政方針

町長施政方針1   町長施政方針2
 本日、ここに平成29年第1回桑折町議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、時節柄ご多忙の中、ご出席を賜り、誠にありがとうございます。
 提案理由の説明に先立ち、新年度の町政運営に臨む所信の一端を申し述べ、町民の皆様並びに議員各位のご理解を賜りたいと存じます。
 東日本大震災と原発事故災害から間もなく6年が経過しようとしております。この間、本町では、他に先駆けて住宅除染を完了、全町民を対象とした放射線健康リスク対策を徹底、災害公営住宅や屋内温水プール・多目的スタジオ「イコーゼ!」の整備を推進するなど、発災後に策定した総合計画「復興こおり創造プラン」に基づいて、復旧・復興に取り組み、着実にその成果を収めてまいりました。
特に、「復興の総仕上げの年」と位置づけた平成28年度につきましては、「歴史的風致維持向上計画」や、「献上桃の郷」商標登録の国認定、「相馬福島道路」桑折高架橋の着工や、32年度予定とする開通時期の発表など、期待膨らむグッドニュースが次々と舞い込み、これまで町民の皆様と一緒に積み上げてきた努力の結実と意を強くした次第であります。
 こうした中、昨年4月の「熊本地震」をはじめとする大きな地震や、はじめて東北地方に直接上陸した「台風10号」などの被害により、改めて災害対策の拠点として、庁舎機能の強化が問われることとなりました。
 このため、本町では、昨年9月からワーキンググループで検討作業を開始し、1月には外部有識者や町民の代表者で構成する「新庁舎建設検討委員会」を設置するなど、町民のための新しい庁舎整備に本格的に着手したところであります。
 また、財源については、国等に対する働きかけにより12月に「市町村役場機能緊急保全事業」が新設されるなど、新しい追い風が加わり、建設に一層の弾みがついたものと捉えております。
 現在、国が進める地方創生につきましては、本町におきましても、最重点政策の一つであり、「桑折町まち・ひと・しごと創生 総合戦略」に基づいて、関連交付金を積極的かつ有効に活用しながら、施策の展開を図ってきたところでありますが、新年度事業につきましても、昨年同様、来月中旬に交付金の申請を進めてまいります。
 また、2月3日に「地方創生拠点整備交付金」の内示を受けた「農業振興活動拠点施設整備事業」及び「若者交流拠点施設整備事業」につきましては、24日付けで正式に内閣府より交付決定されたことから、今議会に関連予算を計上し、繰越事業として新年度に実施してまいります。
 「復旧・復興」から「創生」へ、新たな時代に向けて「種」は蒔かれ、「芽」も出始めております。これからは、町民の皆様と共にしっかりとした「果実」を育み、収穫の喜びを分かち合うためにも、昨年12月に策定した総合計画「献上桃の郷こおり創生プラン」に基づいて、着実に施策を推進し、攻めの姿勢でまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
 計画では、町の将来像を「みんなとつながり みんなが活躍できる 安心のまち桑折」と明確に打ち出し、「魅力的で活力ある地域社会の創生」など4本の柱を基本方針に据え、4つの重点プロジェクトとして、町のイメージアップ戦略や、広域的な経済発展に資する土地利用の推進、歴史的資源を活かしたまちづくり、そして町民のための庁舎整備に取り組み、地域経済の活性化や若者の定住化等を図るとともに、魅力ある地域として、本町の知名度が広く浸透していくことを目指してまいります。
 それでは、新しい総合計画に沿って、平成29年度の主要事業について申し上げます。
 はじめに、重点プロジェクトに関連する施策についてであります。
 第一は、「献上桃の郷展開プロジェクト」についてであります。
 桃のブランド力向上につきましては、引き続き、各国大使館や中央省庁、関係市場等へのトップセールスや農産物PR事業を強化するとともに、「献上桃ソルベ」など6次化商品の開発支援及び販売促進を推進してまいります。また、昨年度、見事に復活を遂げた樹園地での交流イベント、「こおり桃源郷BBQフェス」についても、第2回目を4月16日に予定し、上質な桃の産地としての魅力を全国発信してまいりたいと考えております。さらに、「農業振興活動拠点施設整備事業」については、町振興公社による施設運営を計画していることから、同公社における農業部門の強化を支援し、農家所得の向上や生産者の意欲向上、交流人口の増加に繋がるような各種事業の展開に努めてまいります。
 知名度向上の取組みにつきましては、「観光誘客プロモーション事業」として、外国人との協働による国内外への情報発信や観光情報誌等への広告掲載を強化するとともに、首都圏や仙台圏域住民を対象としたモニターツアーを企画し、県北5市町等との広域連携も図りながら、本町への誘客促進を推進してまいります。また、イメージアップ戦略につきましては、町民はもとより、より多くの方々に愛され、長く親しまれるシンボルロゴの制作に取り組むとともに、意欲と能力ある民間人材をアドバイザーとして招聘し、シティプロモーションや観光物産PR等の実効性ある取組みについて積極的に実践してまいります。
 第二は、「21世紀の追分推進プロジェクト」についてであります。「相馬福島道路」整備事業につきましては、引き続き、早期供用開始に向けた国に対しての協力はもとより、広域交通の利便性が強化され、多面的な経済活性化が大いに期待されることから、既存企業の新たな投資や(仮称)国道4号インターチェンジ周辺への企業誘致による雇用の創出、移住・定住の促進など、「21世紀の追分」と呼ぶにふさわしい拠点整備に向けた検討作業を進めてまいります。
 第三は、「歴史まちづくり推進プロジェクト」についてであります。計画2年目となる「桑折西山城跡整備事業」につきましては、樹木伐採のほか、本丸の土盛り等を進めてまいります。また、講演会の開催や歴史的建造物調査の実施はもとより、外部有識者で構成する推進協議会からの助言や提言等を受けながら、「桑折町歴史的風致維持向上計画」の取組みを進めてまいります。
 第四は、「町民のための庁舎整備プロジェクト」についてであります。
 現在、新たに創設された「市町村役場機能緊急保全事業」を最大限に生かすため、起債期限の32年度内完成を目指し、3月末までに「新庁舎建設基本構想」を策定することとしており、現庁舎の問題点や新庁舎の場所、必要な機能等について、外部有識者や町内各団体代表者等から意見等をいただきながら検討を進めております。新年度は、基本構想や基本計画、進捗状況などを逐次、皆様にお示ししながら、「新庁舎建設基本計画」の策定と基本設計業務を進めてまいります。
 続きまして、その他、主要事業について、新しい総合計画の基本構想に基づく方針に沿って、申し上げます。
 一つ目の方針、「魅力的で活力ある 地域社会の創生」関連についてであります。
 はじめに、農業振興につきましては、町内全域における「人・農地プラン」の策定・推進と図るとともに、意欲ある担い手・農業後継者の育成のため、町独自で支援金を支給する「新規農業者経営活動支援事業」や「新規就農農業後継者支援事業」を創設してまいります。また、有害鳥獣対策については、捕獲の強化を図るとともに、侵入防止柵の機能保全のため、「里山林整備事業」を立ち上げ、半田・睦合地区でモデル事業を実施してまいります。
森林を守る取り組みとしては、引き続き「ふくしま森林再生事業」を推進し、森林の放射性物質低減と拡散防止を図ってまいります。また、萱尻牧野の多面的活用を図るため、駐車スペース等の環境整備事業に取り組んでまいります。
 次に、移住・定住施策につきましては、「若者マイホーム取得奨励金」及び「若者移住者向けJR東北本線通勤奨励金」を新たに導入し、若者世代の移住・定住の促進に取り組んでまいります。
 続いて二つ目の方針、「健やかで希望に満ちた 暮らしの確立」関連についてであります。
 はじめに、子育て支援につきましては、新たに「子育て世代包括支援センター事業」を立ち上げ、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援に取り組むとともに、「不妊治療費助成事業」や「産後ケア事業」を導入し、母と子の健康づくりに向けて各種検診や予防・相談事業などを実施してまいります。
 次に、健康と医療につきましては、特定健診等の受診を促進するとともに、保健指導を充実してまいります。なお、新年度から各種がん検診の充実のため、胃がん検診に胃カメラ検査を新たに導入してまいります。
 次に、地域福祉につきましては、引き続き、行政・社会福祉協議会・民生委員等が連携協力して、生活困窮者の相談・自立支援・生活扶助、総合福祉相談事業等、地域福祉、高齢福祉、児童福祉の推進に努めてまいります。また、障がい者支援と社会参加促進に向けて、次期「障がい者基本計画及び障がい者福祉計画」の策定業務に着手してまいります。
 次に、高齢者福祉につきましては、福島蚕糸跡地に所在する「浪江町サポートセンター」を県より無償譲渡を受けて改修し、町民の体力維持増進やコミュニティづくりの場として有効活用してまいります。また、「老人福祉センター桑折大かや園」の老朽化対策については、旧風呂浴槽改修工事と大広間エアコン設置工事を進め、利便性の向上に努めてまいります。さらに、「高齢者等福祉タクシー利用券給付事業」を拡充し、免許返納者にも配慮するなど、高齢者の足の確保に努めてまいります。
 続いて三つ目の方針、「安全安心で住みやすい 生活環境の構築」関連についてであります。
はじめに、消防・防災につきましては、危機管理体制及び地域防災力の一層の強化に取り組み、伊達地方消防組合等との連携強化はもとより、安全靴の支給など消防団員の装備充実を進め、消防団運営支援、消防・救急救助体制の充実に取り組んでまいります。
 次に、原発事故対策につきましては、町内仮置場で除去土壌等の安全かつ適切な管理に努めながら、早期搬出に取り組み、仮置場の解体を進めてまいります。また、原発事故災害の責任は、東京電力株式会社と国にあることから、損害賠償請求につきましても、今後とも、本町が被ったすべての損害の賠償請求を進めてまいります。
 次に、再生可能エネルギーの推進につきましては、住宅用太陽光発電設備及び蓄電池設置の助成に加え、ペレットストーブ等に対する助成など新たなメニューを導入するとともに、「農業用水路を活用した小水力発電の調査検討業務」や「公共施設へのハイブリッド街路灯設置事業」等に取り組み、「再生可能エネルギー推進の町」に相応しい施策の展開を図ってまいります。
 次に、総合交通網の整備につきましては、桐ヶ窪線・吉沼線・横町線・中郷線など道路改良工事等に取り組むほか、引き続き、「橋梁の長寿命化事業」として町内60橋の点検を実施するとともに、「道路等側溝堆積物撤去・処理業務」により除染未実施の側溝の除去作業を進めてまいります。また、桑折駅前広場の利便性向上を図るため、公共駐車場及び駅北臨時駐車場の利用方法の改善など、適正な駐車場の利用について、検討を進めてまいります。
 次に、居住環境の整備につきましては、災害公営住宅第2期整備が間もなく竣工するところであり、新年度におきましては、住宅入居者と周辺住民の交流の場となる、「福島蚕糸既存庭園を活用した広場整備事業」に取り組んでまいります。また、「桑折町住生活基本計画」の見直し作業に着手するとともに、空き家解消に向けてデータベースを作成するなど、「空き家等対策計画」の推進を図ってまいります。
 続いて四つ目の方針、「志高い人材を育む 学びの醸成」関連についてであります。
 はじめに、乳幼児保育と幼児教育につきましては、保育所と幼稚園の相互連携の強化を図るとともに、統合幼稚園舎の環境整備のため保育室及び職員室の改修工事を進めてまいります。
 次に、小中学校教育につきましては、高い志を持った「桑折町の15歳のめざす姿」の実現に向けて、中学校までの育ちと、学びの連続性・一貫性を大切にした教育を推進するとともに、学力向上対策事業として、大学や地域ボランティア等との連携による「桑折学習塾」や指導主事及び特別支援教育支援員の増員配置など、一層豊かな教育環境の提供に取り組んでまいります。また、「学校トイレの洋式化工事」など学校教育施設の充実に努めるとともに、「イコーゼ!」を活用した「学校プール一元化事業」につきましても、屋内温水プールでの水泳授業を通して、児童生徒の泳力向上と体力向上を目指してまいります。さらに、好評を博した「入園及び入学祝い制服支給事業」につきましては、桑折で育つ大切な子どもたちの成長を祝うとともに、子育て世代の経済的負担を軽減するため、新年度も実施してまいります。
 次に、生涯学習につきましては、「生涯学習推進基本計画」に基づき、「イコーゼ!」をはじめ、地区公民館や体育施設の機能を最大限発揮しながら、町民の皆様の学習・実践ニーズに対応した事業展開や、自主活動支援の充実に努めるとともに、事務局機能と事業機関の役割を明確化し、業務の充実を図るため、中央公民館長の専任配置を行ってまいります。また、町民の豊かな感性を創出するため、著名人等を招聘した「文化講演会事業」を新たに実施するとともに、「姉妹都市交流事業」としてエリザベスタウン市へ訪問団を派遣してまいります。
続いて五つ目、「計画の実現に向けた方策」関連についてであります。
 はじめに、住民自治につきましては、まちづくりを進めるうえで欠かすことのできない町内会や住民自治協議会の自主的な活動を支援してまいります。
次に、財政運営につきましては、健全財政の維持を図るため、より効率的で効果的な事務執行に努めるとともに、今年度、4倍増となった「ふるさと納税」をより強力に推進するなど、自主財源の確保に取り組んでまいります。また、「町税等のコンビニ収納業務」を4月から導入し、納税者等の利便性向上を図り、町税等の収納率向上に努めてまいります。
 次に、広報につきましては、更なる本町の魅力・情報を町内外に発信すべく、「広報こおり」の紙面リニューアルや、町ホームページの充実に取り組でまいります。
 将来の町の有様を考えるとき、新しい総合計画の具現化は力強い町の姿そのものであることから、計画の浸透を目的としたフォーラムの開催や有識者等による外部委員会の設置を通して、着実な進行管理に努めてまいります。
 以上、平成29年度における主要事業の概要を申し上げました。
 ようやく復旧・復興事業も平準化し、予算総額は減額となったものの、地域を守り、地域を創るため、そして限りない発展可能性を秘めた我が桑折町の将来に向け、新年度は攻めに徹する予算を計上いたしました。
 私は、この当初予算を「桑折創生 超えて行け予算」と名付けました。すべての町民が新たなステージに立ち、本町が輝かしい未来へ飛躍するためには、新しい総合計画の第一年次に最高のスタートダッシュを切る必要があり、厳しいときであっても守らずに攻める、今こそ、力強く超えて行かなければならない時、という思いを込めたからであります。
 この予算執行にあたりましては、中・長期的な視点に立ち、職員一人一人が常に経費全般にわたる節減合理化等の取組みを推進し、最小経費で最大の効果が上がるよう努めてまいります。
 結びに、新しい総合計画初年度となる平成29年度は、我が桑折町にとって夢と活力に満ちた「こおり新時代」の幕開けに向けたスタートダッシュの、そして攻めの一年となります。
 私は、町民の皆様と共に職員一丸となって総合計画の着実な推進を図り、今後とも全力で町政執行にあたってまいりますので、議員各位におかれましても特段のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、新年度の施政方針とさせていただきます。