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昔ばなし:桑折町にはいろんな昔ばなしがあるよ!ぜひ読んでみてね!
半田山の大男
「半田山の大男」のイラスト
むかしむかし、(いま)半田山(はんだやま)のことを「かすみ(やま)・かすみの(やま)・まるき(やま)・まるた(やま)」などと()んで(した)しんで()た。そのことは(いま)口伝(くちづた)えに(のこ) っている。
この半田山(はんだやま)大男(おおおとこ)()んでいた。とても想像(そうぞう)もできないような大男(おおおとこ)で、ものすごい力持(ちからも)ちだった。
あるとき、ぼんやりとまだできて() もない、(ひろ)信夫(しのぶ)(さと)(なが)めわたして、「なんだって (ひろ)いどこできだもんだなや。こだ(ひろ)いどこの()(なか)さ、(おれ)兄弟(きょうだい)(やま)っこひとつくれえ、あっても(わる)ぐはねえべえ」と()って、半田山(はんだやま)(ほう)(うで)()ばして、わきの(ほう)(ふた)すくいほどすくい()ってギューツと(にぎ)って、信夫(しのぶ)(さと)()(なか)に、ドサーツと()いた。
兄弟分(きょうだい)(やま)どしては、でっかぐねえげんちょ、これで()かんべ」と()うわけでできたのが信夫山(しのぶやま)。またそのとき(ゆび)(あいだ)からこぼれたのが、一杯森(いっぱいもり)だの、石ヶ森(いしがもり) だのだそうな。
また、その(あと)、「信夫山(しのぶやま)だのに(まつ)(おお)いのは、半田山(はんだやま)から大男(おおおとこ)()って()って()えたのが()えたんだ」ともいわれている。
だから、半田山(はんだやま)にも、信夫山(しのぶやま)にも、大男(おおおとこ)足跡(あしあと)(のこ)っているそうだ。
(半田むかし・むかし6)

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