羽州街道、古(いにしえ)の小径
羽州街道、古の小径
羽州街道は、江戸時代の主要街道の1つであった奥州街道から桑折を起点に分岐し、小坂峠を越え、七ケ宿、山形、秋田を経て油川(青森市)に至る街道でした。
桑折が宿場町として隆盛を極めた背景の1つには、前述のように地理的な要衝を占めていたことから、日常的に人・物・情報の往来で賑わったためです。
羽州街道沿線には、今でも当時の繁栄を偲ばせる史跡や風景が残っています。
散策ポイント
(1)奥州・羽州街道分岐点(追分)
平成18年に復元整備を行い、大きな道標と東屋、江戸時に現存した道標などが設置されています。ここでは、羽州街道沿線市町村の観光パンフレットを手に入れることができます。この場所に立ち、当時の様子を思い描くと、タイムスリップの風にゆられたような感じがします。
(2)松野善之丞の墓所
善之丞は、父と弟の病気平癒を願い、丑刻参りを三十二夜行いました。
(3)田町地区の風景
旧養蚕農家屋など、今も旧街道沿いに建つ家並みは、往年の雰囲気を偲ばせています。
(4)半田銀山史跡公園
日本三大鉱山の一つに数えられる『半田銀山』。半田銀山史跡公園は、銀鉱石から銀を取り出した銀屑(ずり)を運ぶための軌道が、羽州街道と立体交差するために橋が架けられた所で、その橋の石垣が銀山遺跡として残されています。 かつて、半田銀山は二度にわたり明治天皇が行幸され、公園内にはその記念碑が移設されています。また、石垣の北の水路に架かる小橋は『女郎橋』といわれ、桑折宿まで来た鉱夫たちを女郎が見送ったところといわれています。
(5)早田邸
銀山経営や新道開削など、地域発展のために尽力した早田家の邸宅は、町の指定文化財です。
(5)羽州街道の名残
早田邸脇の細い道が、羽州街道の名残です。
ルート紹介
歴史街道、奥州街道と羽州街道の分岐点「桑折」。街道沿線に残る風景に触れながら、古の人々の往来を思い馳せて歩くルート。
散策行程(3.7キロメートル:65分)
奥州・羽州街道分起点(追分地区)(1)
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移動(0.5キロメートル:9分)
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最上隧道(車輌不可)
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移動(1.0キロメートル:17分)
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松野善之丞の墓所(2)
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移動(0.3キロメートル:5分)
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田町地区の風景(3)
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移動(0.6キロメートル:10分)
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半田銀山史跡公園(4)
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移動(0.6キロメートル:11分)
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田邸・羽州街道の名残(5)
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移動(0.7キロメートル:13分)
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町境(国見町小坂)
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総合政策課
〒969-1692
福島県伊達郡桑折町大字谷地字道下22番地7
電話:024-582-2115 ファクス:024-582-2479
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更新日:2023年01月16日