季節が育てる、桑折町のめぐみ[vol.1]

更新日:2025年12月16日

桑折町では、春から冬まで、四季折々の農産物が実り続けています。
訪れたくなる、味わいたくなる、町の“おいしい”をご紹介します。

ふるさとへの想いから生まれた、半田銀山そば

町の豊かな自然と、人のつながりから生まれた「半田銀山そば」。
今回は、そばづくりの始まりから、そば打ちの様子、町内で味わえる・購入できる場所までをご紹介します。

ふるさとを守りたい―、立ち上げのきっかけ

農業従事者の高齢化により、町内では耕作放棄地が年々増えていきました。
「このままでは、ふるさとの風景が失われてしまう」
そんな寂しさと危機感を胸に、平成24年、青春時代をともに過ごした中学時代の仲間たちが集まり、「半田銀山そばの会」を立ち上げました。

当初、専業農家は誰もおらず、そば栽培はまったくの手探り。
県内外への視察を重ね、専門家を招いての学習会を何度も開催しながら、そばづくりの“いろは”を一から学びました。

大型特殊免許を取得し、トラクターを購入するなど、活動は本格化。
気心の知れた仲間たちと声を掛け合い、笑顔で畑に立つ日々は、まさに第二の青春時代です。

現在、会員は約50名。
活動の輪は広がり、現在では約8ヘクタールの農地でそばを栽培しています。
白い花が咲き誇る景観は、訪れる人の心を和ませてくれます。

そば粉から、一杯のそばへ

実際にそば打ちの様子を見せていただきました。
写真とともに、そばができあがるまでの工程をご紹介します。

1. そば粉を混ぜる
石臼で挽いたそば粉に水を加え、丁寧に混ぜていきます。

2. こねる
生地の状態を確かめながら、力を込めてこねます。

3. 薄く伸ばす
麺棒を使い、均一な厚さになるよう、円を描くように伸ばします。

4. 切る
包丁でリズムよく、手際よく麺に。
一定の太さに切りそろえるのが職人技です。

5. ゆでて、冷水でしめる
たっぷりのお湯でゆで、氷水で一気にしめることで、そば本来のコシと香りが引き立ちます。

6. 盛り付け
美しく盛り付けられたそば。
箸で持ち上げると、ほのかな香りが立ちのぼります。

年末には、年越しそばはいかがですか?

一年の締めくくりに、地元のそばで年越しを。
半田銀山そばは、年末の食卓にもぴったりです。

町内で味わえる「半田銀山そば」

● 割烹 仙台屋

毎週第4水曜日は「銀そばの日」。
半田銀山そばを店内で味わうことができます。

また、現在は「年越しそばセット」も販売中。
詳しくは下記をご覧ください。

住所:桑折町南半田六角14
電話:024-582-3169

● 有限会社 氏家米穀店

ご家庭でも楽しめるよう、そば粉の販売を行っています。
ご自宅でそば打ちに挑戦してみるのもおすすめです。

住所:桑折町本町31-6
電話:024-582-3147

これまでの歩み

「半田銀山そば」の取り組みは、過去に町の広報紙でも特集されました。
立ち上げ当初の想いや活動の様子を、ぜひあわせてご覧ください。

人の想いがつながり、風景が守られてきた「半田銀山そば」。
ぜひ一度、味わってみてください。

今後も、町の魅力ある農産物を、順次ご紹介していきます。

未来の農業を、一緒に担いませんか?

長年たくさんの人に愛されている、桑折町の農産物。
この味を、これからも届けていくために―。


町では、産地を未来へつなぐ仲間を募集しています。
「新規就農者支援事業」「後継者奨励金交付事業」など、農業のはじめの一歩を応援する制度も整っています。
興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

産業振興課 農林振興係

〒969-1692
福島県伊達郡桑折町大字谷地字道下22番地7
電話:024-582-2126
ファクス:024-582-1028
​​​​​​​メールフォームによるお問い合せ