「復興・再生」元年

更新日:2018年03月02日

「復興・再生」元年

 新しい年の初めにあたり、町民皆々様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。また、あらためて、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

 昨年三月十一日の東日本大震災発生以来、町民生活ならびに、道路をはじめ多くの公共施設に被った甚大な被害からの復旧に向け、町議会のご理解のもと、全職員一丸となって全力で取り組んでまいりました。この間、町民皆様には不安と不自由な生活を余儀なくされましたことにお詫び申し上げますとともに、消防団を始め婦人会や赤十字奉仕団など多くのボランティアの皆様、企業、各種団体の皆様方のご尽力とご厚意に、心から感謝申し上げます。

 さて、発災から十ケ月が経過しようとしている今、地震災害に加えて、過去に経験をしたことのない原発災害より、深刻な事態が続いております。人災と言うべき原発事故により、大気中に放出された放射性物質は、かけがえのない大切な町土を瞬く間に汚染し、これにより農産物の出荷制限や風評被害による価格暴落、あんぽ柿の生産自粛など、本町の基幹産業である農業は、大変厳しい状況に追いやられました。また、日常生活にあっても、健康や食物への不安など、放射能という見えない脅威にさらされております。これらすべての責任は、東京電力株式会社と国にあることは申すまでもなく、しっかりと損害賠償請求をしてまいります。

 原発災害に対しては、町民皆様の「いのち」と「くらし」を守るべく種々対応をしてまいりましたが、今年はさらに徹底した”除染”をはじめ、食品の放射能の測定、ホールボディカウンターの 導入による健康管理など万策を講じてまいります。

 原発事故の収束と放射能汚染の克服なくしては、私たちの郷土(ふるさと)・桑折町の復興を成し遂げることはできません。桑折に生まれ、桑折に育ち、安心して住み続けられる平穏な日常を取り戻し、豊かな恵みの大地が再生するまで復興は終わらないとの考えのもと、現在、新たな総合計画『復興こおり創造プラン』を策定中であります。

 「町土の除染なくして復興なし」・「町民の健康なくして復興なし」・「町民の安心なくして復興なし」の基本理念のもと、やすらぎと希望に満ちた『こおり新時代』の確実な実現を目指して、全職員の英知と力を結集して、災害弱者を守り、町民皆様に寄り添い、頼りにされる行政執行 に努めてまいりますので、特段のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

 そして、平成二十四年を”復興と再生への元年”と位置付け、明日への希望をすべての町民皆様と共有し、復興・再生の旗を高く掲げて、不退転の覚悟を持って全力で取り組んでいくことをお誓いし、新年のごあいさつといたします。

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