平成30年新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。

平成30年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

旧年中、皆様には町政各般にわたり、特段のご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

昨年は、新総合計画「献上桃の郷こおり創生プラン」の初年度としてスタートダッシュを図り、「攻め」の姿勢で各種施策・事業に取り組んでまいりました。

ハード面では、4月の新生「醸芳幼稚園」の開園を皮切りに、六月に桑折いきいきサポートセンター「もんも館」を開所、10月には若者交流拠点施設「屋根付き屋外ステージ」を開設したほか、年度内完成予定の伊達崎幼稚園舎を活用した農業振興活動拠点施設も着々と整備が進むなど、施設整備の充実に努めてまいりました。

ソフト面でも、町産桃を使用したソルベやグミの「至福の桃」シリーズを相次いで開発・販売し、多方面から好評価をいただき、百マス計算に代表される「陰山メソッド」の導入や桑折学習塾の充実など高い教育環境を提供、他地域からの移住をターゲットとした若者定住促進事業補助金を創設いたしました。

旧醸芳中学校跡地に建設を予定しております新庁舎建設につきましては、検討委員会や町民の皆様の意見を踏まえ昨年8月に基本計画を策定し、現在、基本設計を進めているところであります。

一方、町内企業においては、工場増設などの大規模な設備投資が相次ぎ、税収や雇用はもとより、移住定住者の増加も見込まれ、また、相馬福島道路では、高架橋やジャンクションの設置工事が加速度的に進み、開通時の平成32年度には本町を取り巻く環境が一変し、本町が持つポテンシャルがますます高まるものと期待しております。

さらに、本町と阿武隈川との永きにわたる関わりの中で、護岸整備や広場整備に支援制度のある河川空間とまち空間が融合した「かわまちづくり」計画について、国土交通省から一定の理解を得られたことから、今後は計画登録に向け調整を進めてまいります。

このように、昨年も本町にとって期待膨らむ多くの出来事が舞い込みました。町の将来を見据えながら、この追い風を的確に捉え、ハード・ソフト両面で効果的な施策を展開してまいります。

今年は戌年、安産の年であります。新たに何かを産み出すには最適な年でありますので、今年の町政運営にあたりましては、総合計画の着実な推進はもとより、「移住・定住の促進」「にぎわいと活力の創造」「未来を見据えた人づくりの推進」の3つを重点目標に掲げました。町の事業に磨きをかけ、それぞれが光り輝く「こおりブランド」を確立し、「住みたいまち、こおり」の実現を目指してまいります。

また、今年は、平成6年の献上桃指定から連続して25年目という節目の年となります。平成27年に本町に行幸啓を賜り、東日本大震災の風評払しょくに取り組む桃生産農家を励ましていただいた今上天皇・皇后両陛下が、来年4月にご退位なさいます。

そのお心遣いに報いるためにも、全町を挙げて今年の献上指定の実現を成し遂げるとともに、来年以降の指定継続に向け、町も積極的に支援してまいりますので、更なる品質の向上など関係者の皆様の一層の取組みを、重ねてお願い申し上げます。

結びに、これからも、町民一人ひとりが「桑折町に住んでよかった」と実感できるよう、全力で町政運営を進めてまいりますことをお誓い申し上げますとともに、本日、ご参会の皆様のますますの御健勝と御多幸を心からお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。

平成30年1月4日

桑折町長 高橋 宣博