6月12日,川島隆太教授による家庭教育学級と保育参観を行いました。
更新日:2018年06月15日
醸芳保育所と醸芳幼稚園合同の家庭教育学級を醸芳幼稚園東遊戯室で実施しました。
はじめに桑折町教育委員会会田教育長より挨拶をいただきました。
講師に東北大学加齢医学研究所所長・東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターセンター長川島隆太先生をお招きし題目:「頭のよい子に育てるために今すぐ絶対やるべきこと」として講話をいただきました。
【スマホは、使う時間が長いほど成績が下がる。】
【スマホに限らず、インターネットを利用している時間が長ければ長いほど、子どもたちの成績は下がる】
*子どもがスマホを使うと、学校で勉強したことが頭の中から消えてしまう。
スマホを使うことで学習効果が消えるのは、前頭前野の働きに抑制がかかることが主な理由の1つではないかと考えられるとのこと。
【親子一緒の時間が長いと、子どものコミュニケーション力が伸びる】
*親子のふれあいが子どもの脳を刺激する。
<授乳時には・・・>
息継ぎの時にタイミングを合わせて顔を見てあげること。赤ちゃんは30センチまわりしか見えていない。
*スマホを使っていてはタイミングを逃してしまう。
<褒める声掛けが子どもの脳を育てる>
子どもを褒める時には自分の手を止めてその瞬間に声をかけること。家事に追われ後から声をかけても脳を刺激しない。5分間家事の手を止めてもたいした支障はない。その瞬間に褒めたか褒めなかったで運命は大きく変わる。
<食事の手伝い>
是非、させて欲しい。子どもに手伝いをさせることで、実際、親にとって10分余計な仕事が増えるが親が今、若干の苦労を背負うことで子どもが大きくなったときに幸福感が高くなる。
<親子で調理!ホットケーキ作り>
たとえば、牛乳を半分こぼしたら・・・こぼしたことを叱るのではなく、半分カップに入れられたことを褒める。
<親子で10分「脳トレ遊び」>
10分間「脳トレ遊び」をやるだけで、親も子どももストレスが低下する。
【親子の触れ合いが足りないと、子どもが内向的になる。】
*集団教育の場にうまくなじめない子どもや、行動量が少なく消極的な子どもは、根本的な原因として親子の触れ合いが足りていないのかもしれないとのこと。
【幼い頃の読み聞かせ習慣は子どもの心を育て、親の脳を活性化する。】
*聞いている子どもの脳と、読んでいる大人の脳と、どちらにも好影響を与える。
心の脳である辺縁系がよく発達する。うれしい・こわい・かなしいが分かる。
読み聞かせは子どもが本に興味を持つための入り口になる。
など、専門的なお立場からわかりやすく話していただきました。実証的データに基づいたお話は説得力があり、とても参考になりました。
その後年少組の保育参観を行いました。クレパスやハサミを使い、制作活動を楽しみました。