歴史の小径
歴史の小径
桑折町は伊達氏発祥の地です。そもそも伊達氏は、鎌倉時代に源頼朝の奥州攻めにしたがった常陸国(現、茨城県)常陸入道念西が戦功により伊達郡に入部し伊達氏を称し、桑折の地に本拠を置き勢力を拡大していったのが始まりとみられています。
仙台藩祖の政宗は、朝宗から数え17代目にあたります。このようなことから、桑折町にはかつて伊達氏が居城した西山城(国史跡)をはじめ、関連する寺社や史跡が数多く残されています。また、日本有数の温泉場である「飯坂温泉」に通じる街道の往来もあり、かつて「奥の細道」で松尾芭蕉もこの地を通りました。
“こおり”は、古来から多くの文化人たちの様々な機会を通した往来、そして先人の生活の中から歴史や文化が形づくられた地域であり、その貴重な財産(地域資源)は末永く後世に保存・継承されるものです。
散策ポイント

(1)松尾芭蕉像
松尾芭蕉像(故 太田良平 作)。
(2)諏訪神社
伊達氏が城地守護とされる社殿を建立したのがはじまりという。
(3)伊達朝宗の墓所
伊達氏初代朝宗の墓所といわれています。
周囲からは源頼朝から使用を許されたとみられる瓦が出土しており、伊達氏発祥の地を明確に示す遺跡です。現在、自然石による墓と文政4年(1821年)仙台藩主伊達斉義が建立した五輪塔があります。

(4)つつじヶ岡史跡公園
伊達氏が信仰した天神跡です。
仙台の榴ヶ岡天神社はここから移されたともいわれています。

(7)観音寺
伊達五山と呼ばれる寺の一つで、三代義広の菩提寺として建立されました。奥の院観世音菩薩坐像、木造聖観音坐像は県の重要文化財に指定されており、その他にも多くの文化財を収蔵しています。

(8)桑折西山城跡
分国法で有名な「塵芥集」を編纂した14代稙宗が築いた戦国時代の山城で、郭、空堀、石塁を残しています。

(9)万正寺の大カヤ
日本有数のカヤの巨木。根元からは、鎌倉時代の陶器などが出土しました。

(10)伝来寺
寺の梵鐘は、11代持宗が4代政依の菩提寺に寄進したものです。
近隣の散策ポイントその他の公共施設
中屋敷観音堂跡(5)
3代義広が等身大の三十三体観音を安置した御堂といわれる遺跡
菅原神社(6)
つつじヶ丘にあった天神社を天保9年に移した神社。「天神」すなわち学問の神様、菅原道真を祀っている
大五輪遺跡(11)
伊達朝宗菩提寺開山僧の墓といわれる遺跡
田植地蔵遺跡(12)
農耕に関わる信仰遺跡
常称寺(13)
明治時代に京都からもたらされたという「しだれ桜」の巨木がある
桑折町老人福祉センター「大かや園」(14)
営業時間午前10時~午後5時 休館日:毎週月曜日 電話:024-582-5155
弘法清水(15)
弘法太師空海の法力で湧き出したといわれる清水
宝積寺(16)
鎌倉時代後期の長野善光寺様式の銅造りの仏像が安置されている
ルート紹介
伊達氏17代"独眼竜政宗"のルーツ、戦国のロマンに出会う山辺の道を抜けると「うぶかの郷」にたどりつく。 "こおり"の歴史を学び悠久の歳月を堪能できるルート。
散策行程(4.0キロメートル:75分)「うぶかの郷」までのルートの場合
旧伊達郡役所・種徳美術館(1)
↓
移動(0.4キロメートル:7分)
↓
諏訪神社(2)
↓
移動(0.6キロメートル:10分)
↓
伊達朝宗の墓所(3)
↓
移動(0.2キロメートル:4分)
↓
つつじヶ岡史跡公園(4)
↓
移動(0.7キロメートル:12分)
↓
中屋敷観音堂跡(5)
↓
移動(0.3キロメートル:5分)
↓
菅原神社(6)
↓
移動(0.3キロメートル:5分)
↓
観音寺(7)
↓
移動(0.5キロメートル:10分)
↓
西山城跡(8)
↓
移動(1.0キロメートル:22分)
↓
こおり温泉「うぶかの郷」
観音寺→JR桑折駅前広場へのルート
観音寺(7)
↓
移動(0.2キロメートル:4分)
↓
万正寺の大カヤ(9)
↓
移動(1.1キロメートル:20分)
↓
JR桑折駅前広場

- この記事に関するお問い合わせ先
-
総合政策課
〒969-1692
福島県伊達郡桑折町大字谷地字道下22番地7
電話:024-582-2115 ファクス:024-582-2479
メールフォームによるお問い合せ
更新日:2023年01月16日